実はすごいぞ防災無線

bousai2022/12/12(月) - 23:07 に投稿

防災無線と言うと,夕方定刻に音楽を流すのと,台風や豪雨の時に聞こえないアナウンスを流すだけというイメージがあった.

しかし調べてみると,中央省庁・NTT・NHK・東京電力を相互に結ぶ中央防災無線,都道府県庁と警察を相互に結ぶ都道府県防災行政無線,市町村内の公的機関を結ぶ市町村防災行政無線と,市町村防災行政無線を相互接続する防災相互通信用無線,これらを結ぶ地域衛星通信ネットワークが相互に接続するという,階層的でシステマティックなネットワークなのであった.

画像は総務省のページからお借りしました.

https://www.soumu.go.jp/soutsu/kanto/ru/musen/riyo/bousai.html

防災備蓄の有効活用

bousai2022/12/12(月) - 12:25 に投稿

以前,期限の切れた防災備蓄が大量に捨てられているという話を書いた.

https://bousai.abayama.com/portal/node/31

もう少し探したら,国の方でも問題と感じて,譲り先を探すポータルサイトが出来ていた.

国の災害用備蓄食品の提供ポータルサイト:農林水産省 (maff.go.jp)

ただ全部の府省庁というわけではなさそうだ.以前の総務庁の調査だと国立大学も調査対象だったが,このページには国立大学は出てこない.フードロスの統計には防災備蓄の分には含まれていないそうだが,だからと言って食べ物を大量廃棄してよいはずがない.

防災備蓄の賞味期限切れ

bousai2022/12/10(土) - 22:56 に投稿

国民生活センターが,防災備蓄について興味深いレポートを出しています.

https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20210304_1.html

防災備蓄にいくつか相談がよせられたことから,備蓄について調べてみたようです.

備蓄の入れ替え頻度が,極端に長い人や入れ替えない人もそこそこいるようです.

備蓄入れ替え頻度

備蓄の賞味期限切れを経験した人が,2/3程度いるとのこと.

経産省のIoTを使った実証実験

bousai2022/12/08(木) - 22:33 に投稿

経産省のサイトに,RFIDを使った面白い実験のレポートがあった.

000234.pdf (meti.go.jp)

2025年までに,工場でRFIDを付けた商品をコンビニやドラッグストアで売って,サプライチェーンを効率化しよう,という実験だ.面白いのは,RFリーダーを家庭内にもつけて,RFIDを付けた商品を購入するメリットを消費者に提供しようとしている.

RFリーダーを付けるのは台所と洗面台.台所の方は,食品置き場と冷蔵庫の二カ所に設置して,食品の消費状況を調べたり,賞味期限が切れそうな食品を警告したり,おすすめメニューを通知したりしている.

ローリングストックの問題点の一つとして,ついつい「あれはあるから大丈夫」と思っているうちに粉末スープやレトルト食品の賞味期限が切れてしまうことがあるが,これがあればそれがなくなる.RFIDが商品についてくるようになる日が楽しみだ.

 

 

ローリングストックの問題点

bousai2022/12/07(水) - 22:54 に投稿

昨日の記事の続き.

総務省や農林水産省が推奨しているローリングストックでは,これらの顧客やビジネス上の問題点をある程度解消することができる.ローリングストックとは,普段の食品を少し多めに買い置きしておき、賞味期限を考えて古いものから消費し、消費した分を買い足すことで、常に一定量の食品が家庭で備蓄されている状態を保つための方法である。

まずローリングストックは,多少日持ちのする通常の食材であり,顧客が食べなれたものである.買い置きのスペースは若干増えることになる.しかし,気が付かないうちに賞味期限が切れることがあるのは非常食と同じである.缶詰,レトルト食品,粉末スープ,クッキー,飲料などと,賞味期限はバラバラであるため,賞味期限の管理は非常食以上に難しい.

簡単!「ローリングストック」(農林水産省)

非常食をめぐる問題

bousai2022/12/06(火) - 21:51 に投稿

ECサイトを見ていると,非常食セットが多く出品されている.非常食も食べてみるとけっこう美味しい.中には賞味期限25年という製品もある.しかし非常食および非常食ビジネスには,いくつも問題があることに気が付いた.


非常食を購入することで顧客が抱える問題がある.

  •  顧客は普段非常食を食べることがないため,非常食を食べることに抵抗がある.
  • 家庭では気が付かないうちに賞味期限が切れることがある.
  • 顧客は普段使わない体積の大きなものを買うことで,部屋が狭くなる.

 

非常食をビジネスとして販売する上での問題もある.

本日の作業は地方名のソート

bousai2022/12/05(月) - 23:09 に投稿

今日の論文執筆作業はこの動画で紹介している調査の分析結果.

 

ただこの動画で紹介しているグラフは,地方名がおそらく読み順でソートされているため,沖縄の次が近畿になっている.

論文では,南から北に並び替えているのでちょっと面倒.まだ何日かかかる.

考察も動画と同内容.

国土地理院選定防災アプリその後

bousai2022/12/04(日) - 21:39 に投稿

2014年から5年間,国土地理院は防災力向上のために,防災アプリのコンテストをやっていました.選定されたアプリは下表の通りです.

国土地理院選定防災アプリ

(×)がついているのは,現在は入手できないアプリです.個人やグループで作っているアプリを何年も公開し続けるのは難しそうに思えます.中にはこの後に商用ソリューションになったっぽいものもあります.

防災アプリインストール状況

bousai2022/12/03(土) - 21:57 に投稿

プロジェクト研究論文をひーひー書いているわけですが,面白いデータを紹介してみようと思います.

最初は防災アプリの開発を目論んでいて,そのための調査をwebアンケートでやっていました.どれくらいスマホをみんな持っているのか,どれくらいの頻度で通知をチェックしているのかとかを広島を対象に調査しました.このグラフはその中の一つで,どれくらいの人が防災アプリや防災情報を通知するニュースアプリを入れているかを調べたものです.圧倒的なのがYahoo!防災情報です.ソフトバンクのスマホにランチャーがプリインストールされているのはやはり強い.

広島市の防災アプリ,避難所へGo!も若干いますが,広島市のあちこちに広告出してテレビでも紹介して,それでもこの程度.防災アプリを入れてもらうというのがどれだけ難しいか,よくわかりました.というわけで防災アプリ開発計画は中止です.